ベトナム紡績服装協会の予測：2021年紡績服装の輸出額は390億ドルに達する

ベトナム『投資オンライン』の12月29日付報道によると、ベトナム紡績服装協会（Vitas）のグエンジン副主席は、2020年は25年ぶりにベトナム紡績服装の輸出が10.5%のマイナス成長を見せた年で、輸出額は350億ドルにとどまり、2019年の390億ドルから40億ドル減少した

しかし、世界の紡績服装業界の貿易総額が7400億ドルから6000億ドル、全体の22%下落した背景の下で、各競争相手の下落幅は一般的に15-20%で、さらに隔離政策のために30%下落したものもあり、ベトナムの紡績服装の輸出の減少幅はそれほど大きくない。

2020年には隔離や操業停止が行われていないため、ベトナムは世界の紡績服輸出国トップ5にランクインした。これは、ベトナムの紡績衣料品輸出が大幅に落ち込んだ状況でも輸出上位5強を維持できるように支援する最も重要な原因でもある。

2020年12月4日に発表されたマッキンゼー（Mc Kenzy）報告によると、2020年の世界の紡績アパレル業界の利益は93%縮小し、米国では10以上の有名アパレルブランドとサプライチェーンが倒産し、同国のアパレルサプライチェーンでは約20万人が失業した。

同時に、生産が中断されていないため、ベトナムの紡績服の市場シェアは引き続き増加を維持し、初めて米国市場シェアの20%水準に達し、その中の複数の月が1位の位置を占めている。

EVFTAを含む13の自由貿易協定の発効に伴い、下落のギャップを補うには不十分だったが、注文が減少した場合にも重要な役割を果たした。

紡績衣料市場は2022年第2四半期、遅くとも2023年第4四半期に2019年水準に回復すると予測されている。そのため、2021年、疫病に閉じ込められても困難で不確実性に満ちた年であり、サプライチェーンの多くの新しい特徴が現れ、紡績アパレル企業は受動的に適応するしかないようになった。

まず、値下げの波が市場に満ちており、シンプルなデザインの商品がファッションに取って代わっていることも、生産能力が過剰になる一方で、新能力が不足し、オンライン販売がますます盛んになり、中間段階が減少するなどの原因となっている。

これらの市場の特徴に対して、ベトナムの2021年の紡績アパレル業界の最高目標は輸出390億ドルで、一般市場の9ヶ月から2年早い。高い目標に比べて、一般的な目標は380億ドルの輸出である。紡績アパレル業界は依然としてマクロ経済、金融政策、金利の安定などの面で政府の支持を得なければならないからだ。

また、ベトナム時間12月29日21時、ベトナムと英国政府の授権代表（大使）が英ロンドンで「ベトナムと英国の自由貿易協定」（UKVFTA）に正式に署名したと、ベトナム通信社が12月30日に報じた。

これに先立ち、2020年12月11日、ベトナムの陳俊英工業貿易相は英国のリズ・トラス国際貿易相（Elizabeth Truss）とUKVFTA交渉を終了する覚書に署名し、両国が正式に署名するために必要な法的手続きを展開するための基礎を築いた。

現在、双方は国内の関連手続きがそれぞれの国の法律規定に合致していることを急いで完成し、2020年12月31日23時から直ちに同協定を実施することを確保している。

英国のEU正式脱退とEU離脱後の移行期間終了（2020年12月31日）を背景に、UKVFTA協定の締結は、ベトナムと英国の二国間貿易が移行期間終了後に中断されないことを確実にする。

UKVCTA協定は、商品やサービスの貿易を開放するだけでなく、グリーン成長や持続可能な発展など、他の多くの重要な要素を組み込んでいます。

英国はベトナムの欧州で3番目の貿易パートナーだ。ベトナム税関総局の統計データによると、2019年、両国の輸出入総額は66億ドルに達し、そのうち、輸出額は58億ドル、輸入額は8億5700万ドルに達した。2011-2019年の段階で、越英の二国間輸出入総額の年平均成長率は12.1%で、ベトナムの年平均水準の10%を上回った。

ベトナムが英国に輸出する主な製品には、携帯電話とその部品、織物衣料、靴、水産物、木材と木製品、コンピュータと部品、カシューナッツ、コーヒー、コショウなどが含まれている。ベトナムがイギリスから輸入した製品には、機械、設備、薬品、鉄鋼、化学製品などが含まれている。両国間の輸出入商品は競争ではなく補完的である。

毎年英国の商品輸入総額は7000億ドル近くに達し、ベトナムの英国への輸出総額は1%にすぎないため、ベトナム製品の英国市場への成長余地は依然として大きい。

英国のEU離脱後、ベトナムとEUの自由貿易協定（EVFTA）による恩恵は英国市場には適用されない。そのため、二国間自由貿易協定の締結は、EVFTAの積極的な交渉成果を継承した上で改革、市場開放、貿易円滑化活動を促進するための便宜条件を創出する。

ベトナム工業貿易省によると、英国市場で輸出成長の潜在力がある一部の商品には織物衣料が含まれており、2019年、英国は主にベトナムから織物衣料を輸入している。英国市場で中国が占める市場シェアは最大だが、同国の英国向け織物衣料輸出額は5年間で8%減少した。中国のほか、英国に織物衣料を輸出している国にはバングラデシュ、カンボジア、パキスタンなどがある。これらの国はベトナムより税率の面で優位に立っている。そのため、ベトナムと英国の自由貿易協定は関税優遇をもたらし、ベトナム商品が他の競争相手とより競争優位になるのに役立つだろう。