パキスタン：紡績業のフル負荷生産綿糸の価格上昇続く

現在、パキスタン国内の紡績業は全面的に回復し、綿花価格の回復の影響で、この2週間、糸価格は上昇を続けている。

下流企業の需要増加に伴い、最近1週間、パキスタンの綿糸価格は上昇を続けている。現在、紡績工場とアパレル工場はいずれもフル生産に近づいており、7月の紡績品アパレル輸出は前年同期比14.4%増加し、紡績品輸出の反発が際立っている。

その影響で、パキスタンの紡績糸の国内価格と輸出価格はこの2週間で2%以上上昇し、全体的には前年同期水準をはるかに下回っているが、将来的には上昇の可能性がある。

また、パキスタンの綿花価格は上昇を続け、輸入米綿価格は72セント/ポンドに上昇した。

現在、インド国内で在庫されている綿花は低価格で販売されており、紡績工場の利益は改善し始めている。2020/21年度、インドの綿花生産量は顕著に増加する見込みだ。

インドでは休日の市場活動が制限されており、綿糸の価格はほぼ安定している。前年度の綿花の出荷量が減少したのに対し、新綿の収穫が遠のいた影響で、国内の綿花価格は堅調を維持している。

最近、インドの国有在庫は国内の紡績工場や国際綿業者に安く販売され、CCIの総販売量は400万パック以上に達している。2020/21年度のインド綿生産量は増加する見込みで、USDAはインド綿生産量が前年同期比4.2%増加し、2年間で15%増加すると予想している。インド綿花協会も2019/20年の生産量を引き上げたばかりだ。そのため、インドの綿花輸出が増加しても、インドの綿花の期末在庫は増加し続けるだろう。