欧州第2位のアパレル小売業者H&MのQ 1利益は予想を下回った

北京時間3月29日午後、欧州第2位のアパレル小売業者であるスウェーデンのHennes&Mauritz AB（H&M）は本日、2012年度第1四半期の財務報告書を発表した。データによると、今年2月29日までの過去3カ月間で、同社は純利益27.4億スウェーデンクローナ（4億119万ドル）を達成し、前年度同期の26.2億スウェーデンクローナより4.6%増加した。紡績品のコストと値下げが利益に悪影響を与えたため、H&M社の2012年度第1四半期の業績は市場予想を下回った。ブルームバーグ社が調査した12人のアナリストは、これまで平均してH&M社の2012年度第1四半期の利益は29億9000万スウェーデンクローナと予想していた。

H&Mのジョン・ペルソン最高経営責任者（Karl-Johan Person）は本日、声明の中で、「調達コストが上昇しているにもかかわらず、顧客に販売する製品の価格を引き上げていないため、顧客に提供する製品の競争力は引き続き強化されています。調達コストが上昇しているのは、今年第1四半期に製品を調達したときの綿花の価格が前年度同期に製品を購入したときの価格を上回っていることが原因の一部ですが、コストの上昇も企業の製品拡大を狙っている規模の長期投資に関連しています。」

H&Mによると、同社の2012年度第1四半期の粗利益率は前年同期の57.8%から55.8%に下落した。H&M社の今年1月の欧州小売売上高は4カ月ぶりの下落に転じ、予想外の回復を見せた。ユーロ圏の主権債務危機は欧州消費者の信頼を大幅に低下させているが、H&M社の12の最も好調な市場のうち11が欧州にある。また、今年3月1日から3月27日までのH&Mの売上高は前年同期比22%増だった。