英国政府は9日、貿易・投資白書を発表した

　英国政府は9日、「貿易・投資白書」を発表し、英国経済の持続的な力強い発展を促進するための英国の国際貿易を刺激し、双方向投資を増やす一連の戦略的措置を提案した。その中で、新興国とのつながりを強めることが英国の将来の貿易・投資発展の重点の一つとなっている。

白書は英国と主要な国際パートナーの貿易と投資関係を一つ一つ分析し、多国間貿易を強化しなければならないことを強調し、EU、米国、日本などの伝統的な先進市場とのパートナーシップを引き続き深化させる一方、新興市場との貿易と投資の往来を積極的に増やし、新興市場の急速な発展から利益を得なければならないと強調した。

白書によると、英国と新興経済体の貿易往来は増えつつあるが、その伸び率は他の多くの先進国とこれらの新興経済体との貿易発展に遅れを取っている。8大新興経済体の国内総生産の総量は現在、米国とほぼ同等だが、2009年に英国がこれらの地域に輸出したサービスは米国への輸出の3分の1にすぎない。そのため、白書は、英国と新興経済体の貿易と投資関係にはまだ大きな発展余地があるとみている。

白書によると、中国はEUと米国の外で英国の最大の貿易パートナーだが、2009年の英国の対中国貨物輸出は英国の輸出総量の2.4%にすぎなかった。中国が内需型経済に徐々に移行する調整は、英国に大量の貿易と投資機会を創出すると考えている。

英国のスティーブン・グリーン貿易投資相は同日の記者会見で、英国は中国との二国間貿易の増加を非常に渇望しており、より多くの中国企業が英国に投資することを非常に望んでいると述べた。

このホワイトペーパー特にイギリスは中小企業どのように輸出と対外投資を増やすかについて指導策を示し、英国政府は外資を誘致するために国内市場をさらに開放する決意を表明した。