ベトナム経済危機、広東とベトナムの皮革貿易に影響なし

中越国交樹立から半世紀余り、双方の各分野における友好交流と協力は絶えず拡大し、深化し、両国の輸出入貿易額は大幅に増加した。

ベトナムは農業を主とし、工業が日々発展している東南アジア諸国であり、豊富な農作物や鉱物資源を有している。1990年代以来、ベトナムは「中国モデル」を参考にして、安価な労働力を利用して、大量の外国投資を誘致し、輸出をガイドとする製造業を積極的に発展させ、経済の繁栄を牽引してきた。近年アセアンにゆっくりと昇る新星となった。ベトナムに近い広東省とベトナムの経済貿易関係としてもますます密接になり、広東省とベトナム双方は経済貿易協力の規模を拡大し、協力分野を深化させ、両地の経済貿易協力が多元化、深層化の方向に発展するよう推進している。広州税関の統計によると、2007年、広東とベトナムの貿易額は24億5000万ドルに達し、6年間の年平均成長率は42.1%に達した。今年に入ってから、ベトナム株式市場は大幅に下落し、為替レートが大幅に下落し、経済の不確実性が増したが、それでも今年の広東とベトナムの経済貿易往来には影響を与えなかった。

今年1～5月、広東とベトナムの貿易額は12億5000万ドルに達し、前年同期（以下同じ）より53.6%高速成長を続け、同期の我が国のベトナム貿易額の13.9%を占め、我が国のベトナム貿易額の最大の省であり、両地の経済貿易協力は良好な発展段階に入った。そのうち、広東省の対ベトナム輸出は9億2000万ドルで、56.7%大幅に増加した。ベトナムからの輸入は3億4000万ドルで、47.2%増加した。今年1～5月の広東とベトナムの貿易は主に以下の特徴を呈している：

1つ目は、毎月ベトナムへの輸出入が急速な成長を維持していることだ。今年1〜5月、広東省の対ベトナム貿易は各月とも比較的速い成長を維持した。輸入、輸出の伸び率は毎月3割を超え、うち5月の輸出入はベトナム国内経済の弱さの影響を受けておらず、5月、広東省のベトナム向け輸出は2億1000万ドルで53.3%増加した。ベトナムからの輸入は73.1%増の8437万ドルだった。広東とベトナムの貿易はベトナム経済の変動の影響を受けていない。

第二に、ベトナムへの輸出の伸び率はベトナムからの輸入の伸び率より明らかに高い。1990年代半ば以来、広東省の対ベトナム輸出入貿易は黒字であり、拡大の傾向を示してきた。今年1〜5月の広東とベトナムの貿易の黒字額は5億8000万ドルで、前年同期比2億2000万ドル増加した。

第三に、広東省とベトナムの経済貿易の相互補完関係はより十分に発展している。広東は中国の経済発展の最も活力のある省の一つであり、華南地区の最も発達した省でもあり、その経済発展レベルはベトナムより高いため、広東とベトナムは経済的に大きな補完関係が存在しており、この補完関係は直接に両地間の輸出入商品の構造に現れている。広東からベトナムに輸出されるのは主に機械電子製品であり、ベトナムから広東に輸出されるのは主に自然資源関連の製品である。ベトナムは2002年に初めてオーストラリアを抜いて広東省の輸入炭の最大供給地となった後、2007年に広東省のベトナムからの輸入炭はさらに増加し、記録的な723万7000トンに達し、広東省の最大輸入炭の供給地を安定させ続けた。しかし、今年ベトナムが石炭輸出に制限措置を取ったため、広東省のベトナムからの石炭輸入は減少した。1～5月、広東省はベトナムから石炭228万3000トンを輸入し、11.6%減少したが、輸入平均価格は58ドル/トンで、49.8%大幅に上昇した。石炭のほか、広東省のベトナムからの牛革と馬革の輸入も急速に増加し、1～5月に7971トンを輸入し、59.5%増加した。ベトナムからの天然ゴム輸入量は5655トンで、広東省の天然ゴムの2番目の輸入源となっている。ベトナムから現地の優位資源を輸入し、広東経済の発展に良好な物質保障を提供するとともに、ベトナムの製品に良い販路を見つけ、双方は相互補完的な経済貿易協力の中で「ウィンウィン」の目標を実現した。

輸出の面では、ベトナムでも広範な商品がますます人気を集めている。ベトナムのWTO加盟約束によると、ベトナムのWTO加盟後5〜7年以内の平均関税は現在の17.4%から13.4%に引き下げられる。ベトナムは2007年1月から木材製品、オートバイ、自動車類、化学薬品、プラスチック製品、衣料品、機械設備など1812品目の消費財輸入関税を引き下げている。

広東省がベトナムに輸出している拳製品は機電製品だ。そのうち、オートバイの対越輸出は2850万7000ドルで、5.2%増加した。エアコンの対越輸出は1051万8000ドルで、1.6倍に高速成長した。機電製品のほか、1～5月、広東省で製造された織物衣料、肥料、靴、アルミニウム材のベトナムへの輸出額はそれぞれ7662万ドル、3150万ドル、1568万ドル、1190万ドルに達し、それぞれ36.5%、14.3倍、33.4%、18.3%増加した。ベトナムの税金引き下げのプロセスが進むにつれて、ベトナムへの広貨の現地販売コストは減少し続け、ベトナムでの広貨の競争力を高めることになるだろう。

広東省とベトナムは経済発展段階が異なるため、広東省は現在、世界で最も重要な製造業基地の一つとなり、大量の上流製品を輸入する必要があるが、ベトナムの産業チェーンでの分業はちょうど広東省製造の一部の需要を満たすことができ、広東省は積極的に優位性を発揮し、ベトナム市場の需要を狙い、販売に適した製品を開発し、同時に、中国・ASEAN博覧会や企業のアセアン諸国へのフェア開催などの機会を積極的に活用し、広東省のより多くの優位性のある製品をベトナム市場に輸出している。